誤認逮捕と洗脳され続けた男

このブログは誤認逮捕をされた「私」がその一部始終を綴るBlogです。

【誤認逮捕】控訴審判決

昭和56年10月中旬の頃控訴審判決がありました。一審の時の様な記憶が無いのですが控訴審は必ずしも出廷しなければならない決まりがある訳でもなく出ない人もいると聞いた事がありますが、私は出廷しました。わざわざ新潟まで行き改めてこの人ではありませんとの証言を得た以上期待しない方が不自然であり不安もありましたがやっとこれで無罪判決を勝ち取る事が出来るのかと思いました、同房の人達も新潟地裁の証言を知っているだけに高裁に向かう朝、無罪判決だといいねと言われ送り出してくれたのです。だが判決は非情なもので控訴棄却の言葉でした。判決後私一人では無く何人もの被告人と一緒に押送車で東京拘置所に帰る途中鉄格子とカーテンの隙間から見える日没後の夜の景色を見て思ったのは、行き交う人々は私が誤認逮捕され懲役3年6月の判決を受け苦しんでいる事など知らせようも無いが知った所で何の関心も無いのだろうなと自分に言い聞かせました。

舎房「拘置所の部屋」に帰ったところ既に就寝時間になっていましたが皆一様に驚いていました。その夜は悔しさと情け無さと自分の生き様を呪いました。