誤認逮捕と洗脳され続けた男

このブログは誤認逮捕をされた「私」がその一部始終を綴るBlogです。

【洗脳】宝刀受渡しの儀式

お殿様と、いつしかこんな浮世離れした呼び方をされ(あくまで滝沢と二人だけの会話の中での呼称です)当初は何でと訝りましたが、稀代の詐欺師滝沢はこの頃既に、この男には何を行っても嘘が通ると確信を持ったと思われます。私は私でここまでくれば仮に滝沢がある日居なくなったとしても、高貴な方、端山利男より滝沢が受け取るべき計り知れない程の財の全てに縁切りという形を取り、後継者である私にその財を無事引き継ぐ事が出来る様にするための縁切書との説明でした。東京国税局の担当者立ち会いの下、高貴な方端山利男との縁切書を作成自ら署名捺印した、その際印が曲がって押印されたりすると永久保存される大事な書なので書記官が印影がずれないよう押したとか、如何にもその場面が浮かんで来るような話し方でした。一事が万事全てに置いて淀みない説明でした。登場人物の誰一人として会う事も電話で話す事も出来ない立場の人だけが登場するのです。例えば検察官、以前にも触れましたが裁判官など皆公人であり大臣も登場しました。それらの公人が滝沢の頭の中で緻密な会話、行動をまるで将棋の駒の様に自在に操り、実に巧みな言葉でありもしない物語を延々と続けていくのです。

私が誰とも連絡ができない様事前にこんな事を言っていたのです。お殿様と何らかの面識があれば電話で話す事も可能だが区検察庁の防犯カメラより映像を見てこの方がそうですと滝沢が認めたに過ぎないので関係者が電話で話す事が現在ではできない等と防御線を張ったのです。その言葉の後に宝刀受渡式の主催者と思われる方より滝沢さんお殿様に対しいくら親しいと言えども乱暴な言葉は控える様になどと抜け抜けと言い放った。

こんな言葉に何の不信も抱かなかったのが今でも信じられません。

宝刀受渡しの儀式、こんな言葉は滝沢が作った造語であり、電話の先には誰も居ない一人芝居です。電話での会話で相手が言う言葉を必ず復唱するので不自然とも思いましたが何故そうしなければならないのか、それはやり方として、例えば公衆電話で相手に電話をしその会話を私の携帯に繋いで聞かすのです、言わば中継する訳です。この方法が3~4年前より定着したのです。滝沢としては一番やりやすいやり方であり、私としては一緒の行動をする事なく状況を判断できる状態が長く続きました。稀代の詐欺師滝沢は長期に渡り架空の人物を数え切れないほど登場させその人物の職業、立場等間違えたことは一度もなく実在するかの様な話し方でした。ただ押し並べて今言えるのは滝沢と境遇が同じ様な関係者は最後まで死なずに消えることはありませんでした。実在しませんが。

宝刀受渡しの儀式は然るべき機関より(嘘話とは言えこの機関及び実在しない人物ではありますが言うことは控えます)各関係者に金淵で囲まれた招待状が特別送達され日時が記載され受付時間等内容が明記されていると聞かされました。

前にも少し触れましたが、食材の調達その食材の調理は近くの一流ホテルのコックが料理するとの事ですが、各地から集められた食材の下準備に滝沢と親交のあるとされている公人が厨房の中で手伝っているのです。その時の電話でのやり取りは実にリアルな会話なのです。