誤認逮捕と洗脳され続けた男

このブログは誤認逮捕をされた「私」がその一部始終を綴るBlogです。

【誤認逮捕】誤認逮捕④

東大和署を出て当時出来たばかりの西武球場では、パリーグが開戦されて間もない頃で球場を右手に見ながら埼玉県大宮駅に向かいました。車中刑事に何を話し乍ら行ったのか、外の景色を漠然と、見ながらと言うのは私の出生地は東大和市なので西武球場近辺は子供の頃何度か行った場所で見馴れた景色でもあったのです。時間にして大宮駅までは約2時間ぐらいを要したと思われます。大宮駅前の交番で列車の時間調整の為交番の奥に座って待っていたのを覚えています。新潟行きの確か急行列車だったと思います。当然手錠と腰縄をかけられ大衆の中を歩いているわけで、情けないやら恥ずかしいやら憮然とした思いで刑事に両脇を挟まれ列車に乗り込んだのです。列車の中での会話は今思うとそれほど無かったように思います。何故ならば、いくら私では無いと言ったところで刑事にすれば覚醒剤取締法違反での容疑者を逮捕しただけの事ですから、私も腹を決めいずれ人違いである事が分かるであろうとその時は、高を括っていました。列車の座席は確か向かい合わせだったと思います。一人の刑事が私がはめていた腕時計を預かるとかで刑事に渡したところ座席の上に、手が滑ったのかどうか分かりませんがオーディマピゲの腕時計を落としたので強くなじった事がありましたが、それがせめてもの腹癒せでした。列車は徐々に新潟に近付き幾つかのトンネルを過ぎ、川端康成のトンネルを抜けるとそこは北国だったとは少し違ったが4月とは言え残雪が所々あったように記憶しています。えらいところに来てしまったと思いました。